舶来葡萄酒商會が取り扱うワインはほとんどスクリューキャップです。「ところでスクリューキャップのワインってどうなの?」という質問をよくいただきます。ワインといえば、レストランでソムリエが格好良くコルク栓を開けるイメージとそこから漂う高級感があります。その反対側にスーパーやコンビニで取り扱う安価なワインにスクリューキャップというイメージではないでしょうか。しかしながら、最近は資源保護と技術進歩により、スクリューキャップはもはや安価なワインだけのものではありません。スクリューキャップのメリットは、
- スクリューキャップの最大の利点は必ずと言っていいほどある一定の割合で存在するブショネを大幅に抑えることができます。ブショネとは、汚染されたコルクに起因する不快な匂いで、ワイン本来の香りを損うものです。
- スクリューキャップは栓をひねるだけで簡単に開栓でき、再び栓もできるので、飲み残した場合も安心に保管できます。ブドウ本来の力強さにより、3日経っても美味しく飲むことができる弊社の取り扱うワインにはうってつけと言えます。
- ワインの熟成には微量の空気と透過させるコルク栓酸素透過性が重要とのことでしたが、技術進歩により気密性の高いスクリューキャップもその酸素透過性を確保できるようになり、その密閉性もワインに合わせて程度選択できるようになりました。また、密閉性に優れているスクリューキャップはワインの果実味を保ちながらゆっくりと熟成させることができるために、酸化防止剤の使用量を抑制できる可能性があります。
スクリューキャップを本格的に採用し始めたのは、南オーストラリア州クレア・ヴァレーの生産者です。クレア・ヴァレーはリースリングの産地として有名で、ダメージコルクの影響をリースリングのワインのようなフルーティーで樽熟成させない白ワインから排除することがスクリューキャップを積極的に採用し始めた理由の一つです。
弊社の取り扱うティム・アダムスをはじめとするクレア・ヴァレーの生産者13社は2000年ヴィンテージから白ワインにスクリューキャップを使用を宣言して現在に至ります。